さて、フリーランスの日々でございますが、ワタクシ実は「副業」としてもデザインの仕事を個人で受け始めること、かれこれ8年くらい。
申告が必要な額にならないように調整していた最初の数年があって、さすがに申告必要だぞってなってからはしばらく「白色申告」を、途中で「あ、これ白じゃ無理だわ」ってなってきて「青色申告」にと、一応はちょっとずつステップアップ(?)しながらやってきました。
その前にはずーっと昔ですが、まだこの世にフリーランスとかいう名称が行き渡っていなかった頃にも、実はフリーでデザインのお仕事をしていたことがあります。数ヶ月だけですけどね。
フリーランスの銀行口座ってどうしてる?
意外とコレ、周りの方に聞く機会がなくそのままズルズルときてしまったのですが、どうやらSNSなんかで探らせていただいたところ、2パターンあるようです。
個人用口座をそのまま報酬受け取りパターン
これがどうやら実は一番多いパターンみたいです、SNS上にいらっしゃるフリーランスの方々では。
毎日頻繁に入金がなかったり、経費も使わない、普段はあまり銀行口座への入出金自体はあまりやってないよーってな場合はこれでいけると思います。
ただ、規約としては「個人利用に限る」というものがこっそりと入っているような銀行もありますので(私が持っているソニー銀行なんかはハッキリ書いている)、「利用用途と異なった使い方をされていることがわかった場合は」云々と書かれていたりもありますので、もしかしたら少額だったり稀にの場合の報酬受け取りはOKだと思いますが、額がとても大きかったり、頻繁な入出金があるとちょっと調査される可能性もゼロではないかも知れません。
屋号付きの口座で報酬受け取りパターン
おそらくこれが「個人事業主」としては一番スマートな口座になるような気がします。
とはいえ、実は「屋号付きの口座」となると少々ハードルが上がりがち。
銀行によっては、個人事業主の場合は「屋号+本名」のパターンのみで、屋号のみは作れなかったり、法人格を持っていないと作れなかったり、あと一番大変なのが「事業用口座の手数料が高い」だったり「事業用口座は口座維持費が毎月数千円かかる(!)」だったりと、色々と不都合が生じてしまうようで・・・。
ちなみに、「ゆうちょ銀行」だけは屋号オンリーの口座を作れるそうです。
が、ゆうちょ銀行使うつもりはなかったので詳しくは調べておりません、あしからず。
その他、比較的屋号つきを作るのにブログをググると出てくる銀行としては「PayPay銀行」「楽天銀行」あたりが多いかと。ここは屋号つき口座がサクッと作れます。PayPay銀行で大体一週間くらい(一日で作れたって話も?)、楽天銀行で2週間前後くらい。セキュリティ面やお得面で考えると、若干ペイペイ銀行の個人事業用の方がデビットカードの年会費が無料だったり、引き出し手数料が数回だけ無料ついてたりと良さそうではあるのですが・・・「払え払え銀行へ入金してもらうための請求書」というのがなんだか抵抗があり・・・。
ジャパンネット銀行だったら確実に作ってたのになぁ・・・。
では、どうしましょ?聞いてみましょ?
私も実は、個人用の某銀行口座を受け取り用にしていました。
と言っても、複数口座を持っていて、個人使用のクレカ決済やその他引き落としは別の口座、給与受け取りも別の口座で・・・実はこれ、住宅ローンを組む際に融資をしてもらった銀行で作った口座だったんですね。なので、クレカ決済できるのも1枚のクレカだけ対応、あとはローン引き落としももう完済してしまっているので、ほぼ出入りのない口座になりかけていたのです。
で、特には大きな問題はなかったんですね。
ある一つの問題を除いては。
そう、実は、なんと!私がメイン報酬受け取りで使っている某都市銀行、な〜んと!個人口座だけ会計ソフトのAPIに対応しておらず!!!自動でなんも取り込めない!!!!
※事業用口座だと取り込めるぽい
あと、あんまりこの銀行使ってるお取引先様がいない・・・orz
そして、事業用口座にしようとしたら・・・月額維持管理費が数千円。高い、高すぎる。
ということで、SNSで聞いてみました。
はい、どうやらネット銀行で有名どころ3行とそれ以外を例にあげてみましたが、ネット銀行だと「楽天銀行」がちょっとリードしているようでした。ペイペイ銀行のログイン画面の方がスマートで使いやすいんですけどねぇ。
てことで、屋号付きを作ってみることにします。
楽天銀行で屋号付きにチャレンジ
(なお、GMOあおぞら銀行は・・・本人確認が何度やってもエラーとなり(免許を免許と認識してくれず)断念しました)
楽天銀行、実はかなーり普段からお世話になっております。
特に、近所の行きつけのスーパーが「楽天ポイント&Edy」になっていたり、「楽天証券」つかっていたりがあるので、まぁあのちょっとだけ懐かし目(?)のあのUIでも普段と変わらずに・・・。
あっ、あと、よくよく調べたら楽天銀行の一般個人用口座はビジネス利用不可、って規約でなってるようです。
おー、あぶなかった。報酬受け取りに使ってなくてよかった。
もしかすると、ネット銀行系の個人口座って大体がそうなってるのかも知れません。(ソニーもだめですしね)
まず、すでに個人用口座は(イーバンクの時代から)持っているので何も問題なく、「ビジネス口座」の開設手続きをします。
楽天銀行の事業性個人口座開設の手続き
普通に個人口座に入って、上のほうにあるすごい緑色のボタン「個人ビジネス口座開設申込」というのをぽちり。
一応、18歳以上で個人でビジネスを営んでいるってのが条件で、提出書類はいくつかあります。
◯ 屋号+氏名
◯ 氏名+屋号
◯ 氏名だけ(普通の口座と同じ)
× 屋号のみ
× 短縮屋号
つまり、屋号と氏名の両方がついているビジネス利用OKの個人口座、という扱いのようです。
で、申込みの画面を全部埋めます。
事業を営んでいる証明てきなのとして、まずホームページ持ってるならそのURLとか、あとは「開業届」のコピーを後日送られてくる申込み用封筒で返送するとかの必要が出てきます。
他にも、発注書や契約書なんかもあると良いそうです。
で、人によっては追加で電話リサーチも来るようです(うわぁ
大体、申込みから色々返送があってその後開設できますよーの書類が届くまで、大体1〜2週間くらい。向こうで「審査」が入るらしいです。
ということで、私は年末年始にかかっていたので結構時間がかかっていたようです。
そしてこのビジネス口座、いろいろ一般個人口座と違って、手数料がいろんなところでかかりそうです。
今まで個人口座だと必要なかった「コンビニでの入出金」コレも手数料がいります、220円or275円。
キャッシュカード発行手数料1,100円。
ビジネスクレジットカード発行手数料と年会費各1,100円。
振込手数料もゼロ円優遇なし。
なんなら、自分の楽天銀行口座への振込でも52円かかっちゃう。
・・・あれ?これなんかメリットあるのだろうか?
おそらく、楽天市場あたりでECサイトを運営されていたりすると、色々連携できて助かるような面もあるんじゃないかなぁと思います(調べてないので不明ですが)。
あと、支店名が微妙に・・・音楽シリーズなので、運が悪いとそこそこファンキーな支店名が当たります。
やはり考えるフリーランス2年め
そう、そうなんです。
めっちゃくちゃ儲かってる人ならいざしらず、こんな毎月数件くらいの場合、わざわざ楽天銀行ビジネス口座にするのって、ただ「屋号がついてる口座持ってますアピール」くらいしかメリットが見いだせないぞ!?
もっと、楽天で商売するような感じになった後で考慮すべきだったのでは?(※そんな予定はない)
とはいえ、楽天銀行だとAPI連携ができるので、会計ソフトに自動取込はできる。
そう、自動取込ができるんですよ。
さぁ、どうする?
1月の請求書送付前には切り替えないと、途中で切り替えるととてつもなく面倒だぞ!?
フリーランス2年め、気づく
で、思ったんですよ。
そういえば、メガバンクって回答してくださってた方いたな、と。
メガバンク、敷居高い。
そう、住宅ローンの申込時にとてつもなく冷たくあしらわれた苦い記憶(苦笑
三大メガバンクからしたら、数億数十億持ってる人以外は・・・って感じに思っていたのでアウトオブ眼中だったのですが、昔の会社での給与受け取り指定だったのは某メガバンク。ちょっと調べるかー。
ということで、作れるのかどうか色々また「メガバンク・都市銀行」で見てみました。
そして・・・。
「あれ?・・・作れる・・・んでは???」
そう、私が手もとで退職金入れっぱなしにして遊ばせていた(一応、クレカ一種の少額引き落としはある)、三井住友銀行という大手さんのサイトでみた限りでは、どうやら個人でも屋号付き口座が作れるぽい?ということでした。
早速近場の三井住友銀行へ。
フリーランス2年め、挫折しかける
どうやら、知らないうちに三井住友銀行も業態がちょっとずつ変化しているようで。
近場の銀行窓口、入り口に思いっきり「個人専用銀行窓口」という張り紙が。
そういえば、ちょっと前に急に駐車場がなくなったり(駐車場契約がなしになったようで普通にお金がかかる)、いろいろいろいろと変わってしまい・・・ダメ元で聞いてみる。
「あ、それうちではやってませんね」(すんっ
窓口の方は冷たかった・・・。
再度、自宅へ戻ってから色々調べたら、一部が「個人専用窓口」としての運営に切り替わり、「法人窓口」てのの指定がない銀行では法人の関連は何一つ取り扱ってくれないようになっていたそうです。
えー・・・数千円かかるけど、メインで使ってるほうの都市銀行なら法人窓口あるのになぁ。
UFJ銀行は窓口自体が近所になく、みずほもない。多分どっちもハードル高いと思われる。
※UFJは個人でも作れるけど、審査に必要な書類が多めでハードル若干高いとネットで見た
そこまで言うなら、もういっそのこと信用金庫?と暴挙に出ようとしたのですが、一応車を30分ほど走らせれば法人窓口のある三井住友銀行があることを思い出す。駐車場ないけど。
恐る恐る銀行へ・・・
すっかりネット銀行に慣れてしまったこの身。
配当金の受取期限を逃してしまって、直接窓口へ取りに行った時以来の緊張感を覚えつつ、予約サイトを覗く。
・・・予約枠が・・・アキがないいいいいぃ!!
そう、全然空きがない。
最速で2ヶ月後くらい。
なんですか、超絶人気の審美歯科とかですか?
だめだ、どうしよう。
そうだ、ダメ元で直接行っちゃえ!!←!?
てことで、直接行ってみました。←あほ
到着して、待ち人数を見ると「1」の表示。
だったのでとりあえず用件を伝えてみると「少しだけ待ってもらえるなら」ということで、予約なしで番号札をゲット。そのまま座って待っていると、案内係のお姉さんが登場。
「待ち時間の間にスマホでここにアクセスして、必要情報や用件等を入力しておいてください」
と、一枚のQRを見せられる。
ほほう、最近は事前入力しておくと、窓口での入力手間が減って良いね。
ということで、ポチポチし始めました。
が。
フリーランス2年め、罠にハマる
なんだとおおおおおぅ!?
なんということでしょう。

高さ…狭くね?

イヤ狭いって!!!
指が…指より狭い表示範囲で頑張ってみるが・・・。
どうしても途中選択肢が押せず。
「あ、そうか!横にしたらPCの判別になって広くなるかも!?」
横にしてみる。
画面がひとつ手前の認証画面に戻ったあああああああ!!!
なんか変なボタンでも押した判定になったのかな・・・。
と思ってやってみるも、やはり同じく見えず。
仕方なく、スマホを再起動してみる。
再び読み込み。
同じく縦が狭くまともに扱えない・・・(涙
苦戦すること15分、なんとかある程度進んだ。
そして、気づく。
OKも何もボタンらしきものが出てこないし反応もしない。
再び横にしてみる。
リセットされてひとつ前の認証画面に到着。
あああああぁああああぁああああああああ!
格闘すること40分。
もうだめだ、もうこの入力画面は私には扱いきれない。
窓口のお姉さんを呼ぶ。
「すみません、この後、送信ボタンってどこに出てきます?」
「あれ?もっと質問でてくるはずなんですよ・・・おかしいな・・・これ多分途中ですね」
まぢですか?そうなんですか?途中でとまっちゃってるんですか?
ていうか、おそらくですけど、右半分もこれ消えてますね(表示されてない
お姉さん、見かねて「うちのタブレットお貸ししますね」と、タブレット端末を貸し出ししてくれました。いや、最初からそれ貸してくださいよ・・・個人のアンドロイドに対応してないならさぁ。
で、なんとか入力できたのでありました。
銀行の洗礼におののくフリーランス2年め
なんとか入力を終え、送信できたのは待ち始めて50分後のことでした。
途中、予約客と思われる年配の方が来たりしていましたが、今までに呼ばれたの2人。
普通の振込のお客様は数人呼ばれたけど、奥の対面窓口はまだ2人しか呼ばれていない。
全然呼ばれる気配もなし。
銀行の方々は10人くらいが待機していて、お客様は3人くらいしか待ってない。
銀行側の人の方が余ってるやん、これなんなん。
そして、1時間半経過。
新たにやってきた予約客と思しきお兄さん。
そして、常連と思われるおじいちゃん登場。
どちらも先に呼ばれる。
待ち札の番号は・・・進まないまま2時間が経過しようとしていた。
そろそろ、母の病院に迎えに行かなくてはならない時間になった。(ケモ終わり
それでも呼ばれる気配なし。
こーれーはー・・・今日は断念?
いいや、でも今回断念したらきっと、前の銀行口座使うことになるぞ私。
といういろんな葛藤と迫りくる時間との間でもやもやしていた3時間経過。
そろそろ退散するか・・・と立ち上がったら、やっと呼ばれました(涙
屋号付き口座自体はスムーズ、しかし!?
とりあえず、屋号付き口座の開設手続きでしたが、元々この銀行の個人口座を持っていたということもあってスルッとできました。どうやら「銀行口座は一人2口座まで」ということらしく、「貯蓄用口座はもう作れませんが良いですか?」と聞かれたくらいで、普通にスムーズに進みました。
必要だったのはこのあたりくらい。
・開業届
・銀行印
・個人口座(持ってるなら)の通帳とカード
・本人証明書類(免許証でOK)
他は何も問題なく。
で、三井住友銀行の場合は、
・口座維持費は必要なし
・個人口座を持ってるなら、新規の屋号付き口座に入金なしでそのまま作れる
・屋号付き口座から自分の個人口座への振込は0円
一番大きいのは、自分の事業用口座→個人口座への入金は無料、ってとこです。
ただし、私にはトラップがありました。
個人口座もネットで残高を見られるようにしますか?と聞かれ、そのまま放置でもよかったんですがネットで操作ができないのもアレなのでとお願いしたところ。
そう、私は三井住友銀行で口座を作ったのではなく、その統合前に存在していた「さくら銀行」で口座をつくっていたため、カードもまだ当時の桜の絵柄(よく磁気持ちましたね)で、カードの番号は使えない状態だった模様。(通帳の口座番号が正しい番号という歪なものだった)
よく考えるとこの「カードが使えるがカードに書かれいてる口座番号は存在しない」というのって、意外とセキュリティ的には高めだったんじゃなかろうか?と一瞬思ったものの・・・窓口のお姉さんは混乱中。
で、さらに一度、三井住友銀行のオンライン手続き等ができるようになるなんとかーっていうサービスを申し込んだ数十年前、受け取り住所が転送住所で(住所地に常駐していなかったので親の自営業していた店舗に転送していた)受け取りが不正!?とみなされたか何かで、口座のオンライン手続きは停止されていたという衝撃の事実を20年くらいぶりに知ってビビる。
よくこの状態で私、保持してましたね。
確かに、三井住友銀行をオンラインで覗きに行ったことすらもなかったわ…(ふつうにATMへ行っていたので用事なかった)。
ということで、諸々、カードの再発行(磁気も弱っていたそうです)になりました。
桜デザインがあったのって、もしかしたらさくら銀行の名残だったのでしょうか。
ただ、めっちゃ緑〜!だったのでりそなと間違えそうなのもあり、別のデザインにしたんですが・・・。
最近「Olive口座」という通帳レスの口座を推しまくっていて、やだなーと思っていたら案の定、めっちゃプッシュされました。これ、「カードがナンバーレス」なんですよね。
お姉さんいわく「ポイントも貯まるお得なカードです」ってことだったんですが、カードにはナンバーが欲しい派なので・・・水没したら紙発行のだと分からなくなるじゃないですか、昨今何が起こるかわからないわけですし。
「でも、スマホで確認できますよ?」
うーん・・・何かあった時にはスマホなんて見れないし、そもそも、ネット自体が繋がらないわけですよ。スマホをずっと同じ端末持ち続けるわけでもなく。その状態で、自分の口座番号を知る手がかりがないというのはきつい。
私がデジタルに弱いから、ナンバーレスがイヤというのではなく、逆にデジタルの紛失時の怖さを知っているのでどうしてもナンバーレスがイヤだったんですよねぇ・・・。
それはともかくとして。
事業用口座自体はスルッと開設できました。
窓口の順番待ちが長かったけども!
ナンバーレスカードのプッシュがすごかったけども!!!!!
ということで、またしばらく待ってると作り直したカードが届くそうです。
このときは一切おねえさん教えてくれませんでしたが、どうやら通常個人口座と事業用口座のどちらか片方にスマホではない普通のトークンも発行してもらえるとのことを後日ネットで知りました。
あ、事業用口座は通帳なしです。なんかペラペラの用紙を挟んだ二つ折りの紙を頂きました。
とはいえ、やっぱり通帳欲しいよなぁ。トークンもスマホじゃない方がいいよなぁ。
ネットを全然信用していない私でありました(笑



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